0047「二足型重作業機RQ-700 グラベル」



 レゴ・フォースおいては、人型の大型機械のうち非戦闘用のものを総称して「Biped Worker」(二足作業機)と呼んでいる。「グラベル」の名で知られているBW、RQ-700型は、一切の武装を持たず土木作業/資材運搬に供される機体である。

 不整地踏破性を高めるために長めの脚を採用する一方で重心を低く抑えるために、腰から上の構造をできるだけ圧縮した独特の安定感のあるプロポーションがまるで門を連想させるところから、使用する工兵らからは「一人乗り凱旋門」と呼ばれている。
 その最大の特徴は腕部で、4本の指を持つ腕が左右2本づつおごられ、これらを別々に作動させることも、2本の腕を巨大なカニバサミのようにして大きな物を挟むこともできるという、二種類の作業性を合せ持っているのである。
 製作モデルは地上用だが、脚部を省略し姿勢制御ブースター類を取り付けた宇宙用も存在する。

<作品コメント>
 さて、パワードスーツ以来ひさしぶりに手掛けたロボット系モデルである。ロボットはとにかく可動部が多いうえにちゃんと自立することが求められるため、いつもの6倍くらいの神経を要する。今回のモデルでも、足腰/腕部のガンプラ的可動をほぼ実施しつつ、見てくれ的に破綻のないよう努力した。デザイン的には、リアまわりで、スターウォーズ部品をうまく消化できているのではないかなぁと自画自賛したいところだ。
 可動モデルとしての仕上がりには、自分的には合格を出せるモノにはなったとは思うが、しかし実のところは題材に助けられた部分が多い。
 すなわち、可動のクリアランスを見込むために各パーツがかなり「ぶかぶかな」出来になっているうえに関節がムキ出しの部分もあったりするのである。これが作業用ロボだからそういう風体でも許されるのだが、ヒーローロボではそうもいかないだろう。
 実は今回、スターウォーズシリーズで大々的に採用されたノッチ式ちょうつがいをありったけ投入したのだが、これが逆にかなりの「空間のムダ使い」を生んでしまった。このちょうつがいは機能のコンパクト化にはあまり向いていないようだ。


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