0073「だんじり猪突猛進」


 レゴファンの展示会向け作品である。
 常々、日本的なものをレゴで作りたいと思っていた私だったが、神社仏閣やお城を作るのではあまりにもありきたりなので、なーにかいいネタがないものかと悩み、行きついたのが、祭の山車なのだった。
 山車なら、ある種和風建築的でありつつ、動きがあって見た目にも飽きないだろうから、展示イベントにはちょうどいだろう、ということで、参加作品規定としての「展示寸法64x64ポッチ以下」を遵守するジオラマとなるようスケールを調整しつつ実行に移したのだった。
 製作日数は3日半。内訳はだんじり本体1日、家屋1日半、人に1日だ。
 今回もっとも苦労したのが、山車を引く人々のポージング。ミニフィグを使用しなかった理由のひとつが、その自由のきかないポーズゆえなのだが、逆に、レゴブロックの部品規格のなかでポーズに工夫をこらすというのは結構なチャレンジとなってしまった。結果として、3体と同じポーズがいないという恐ろしいモデルになっている。
 山車には「これ」と言えるような特定のモデルはなく、岸和田などのものを原型に各種ミックスのデッチあげ造形で済ませている。山車はしずしずと進むのではなく、いわゆる「遠慮なく街中を暴走する(^^)」タイプ。勢いよすぎてコーナーで曲がりきれずイン側のそば屋にぶつかったあげく(看板や瓦屋根が破壊されてしまった)アウト側にぐらついている!
 裏にはガングロ女もいる。

山車の全体像。今回の最大のテーマは、「ミニフィグに頼らないリアルスケールジオラマ」。なんと総勢53人がだんじりを動かす!

進行方向から見る。

屋上より見る

雑踏より見る


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