0103「油屋」




 アニメ「千と千尋の神隠し」に登場した、神様の湯治宿「油屋」のモデルです。
厳密にどこがどうで、というほどではない、雰囲気モデリングとして捉えて貰えればと思います。なにしろ、実際は屋根は緑銅色ですが、そんなに緑色は持ってないから黒で済ませてますし、上層階の窓の連なり方なんかも、実際とは違います。
 とはいえ、映画にも登場した、千尋が駆け降りる階段や、従業員宿舎部分、庭の滝、等々、あるべきものは揃えています。

 ポイントは、実際の建物(?)同様、美しい正面玄関側と、暑苦しくゴチャゴチャした背面側それぞれのディテール表現でしょうか。同時に、上層部の赤い色から下層に行くに従ってグラデーション的に色がくすんでいく雰囲気も、新着の薄灰赤色ブロックを盛り込んだモザイク配列で表現を試みてみました。

 寸法は、縦約80cm×横約60cm×高約70cm。最初はミニフィグスケールも視野に入れて企画しましたが、それだとあまりにも大きいものになりそうなのでやめました。スケール的にはおおよそ1/100〜1/120あたりといった感じでしょうか?制作には3週間ほどを費やしました。

 また、この作品のもうひとつのポイントが、展示イベント「MINDSTORMSフェスティバル」に持参するものであることから、分解・組立てしやすいことも大きな特徴で、大きくは12個に分割することができるようになっています。]


 これまでの同イベント向け作品は「だんじり」「宇宙空母」「インプレッサ」と、クロート受けはよかったのですが、今回は、会場に来る人の指向に合わせつつ自分もとことんこだわれる題材にしたくて、こういうモノを作ってみた次第。会場のテーブルの上に置くと、小さめの子供だとちょうど映画の中のような見上げるアングルで捉えることができるのは、嬉しい効果でした。
 ご覧頂いた方々からは「中も作ってあるんですか?」とか聞かれることしばしばでしたが、そんなことするにはあと2ヶ月の期間と、少なくとも今の2倍の部品在庫が必要でしょう(^^;)。


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