0330「#8520 ドラッグスライザー」


 スライザーシリーズは、テクニック関連としてはかなり異色の存在で、ほぼ「同じ規格に基づいた新商品」と言っても過言ではないほど独自の部品で構成されています。スライザーは、その総部品点数の少なさとも相まって、レゴにあるべき「組み替えの楽しさ」というものをほとんど排除したセットになってしまっています。
 しかし、99年末に発売されたスペシャルバージョンの#8520「ミレニアムスライザー」は、通常のラインナップとは趣向を変え、バイクにまたがったスライザーや、大型スライザーロボを作ることができるなど、一般的なテクニックシリーズの部品を多用した汎用性の高いセット内容となっているのが特徴です。

 というわけで自分も「このスライザーからなら何か作ってみようかな」とばかりに、オリジナルの組み替えをしてみた訳。そこで出来たものがこの「ドラッグスライザー」です。ドラッグレーサーやホットロッドのイメージをベースに、しかしスライザーとしてきちんと機能することを目標に掲げて作りました。



 スライザーボディを核に、手足のように前後にフレームを伸ばし、その端部に4つの車輪を配置。踏ん張り感のあるデザインとなりました。タイヤは、バイク用の2輪分しかセットには入っていませんが、ディスクブレーキの表現に使われている黒い小径ディスク部品を前輪に転用することで、4輪車として成立させています。

 スライザーボディに仕込まれたウォームギアの回転により頭と腕は連動して仰角俯角の調整ができ、きちんとスライザーの機能を全うするとともに、射撃時には、横腹に取り付けられた球体関節部品をアウトリガーよろしく張り出すことで、より安定したディスク射出を可能にしています。


 ちなみに、余った部品でもどんどん装飾的に盛り込んだせいでもありますが、これで、最後まで残った部品はほんの数パーツ。通常でも予備部品が余ることを考えれば、組み替えとしてはかなりイケてると自負します。



トップページへ戻る